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最大瞬間風速105mの恐怖。グァムで史上最大級の台風PAKAを経験したあの日

こんばんは。

 

史上最大級の台風19号が近づいてきていますね。

皆さん、停電や断水に備えて

しっかり準備されていることと思います。

 

何日も前から、この台風について報道されていたので

物資の備えや避難の準備、心の準備ができたのではないでしょうか。

 

今まで大阪では、大きな被害を受けることは無かったのですが

去年、大阪を襲った台風21号は

経験したことないような暴風が吹き荒れて甚大な被害が出ました。

 

大阪は大丈夫!

そんな、なんの根拠もない軽い考えではいけないことを、しっかり肝に銘じました。

 

この台風19号。

先日の台風で大変大きな被害を受けた関東に再び上陸する可能性があるようです。

 

台風の目は水が好きだと気象予報士の人が言っていたので、少しでも海側を通って

陸地からは、それていってほしいものです。

 

ニュースで千葉県の様子が映るたびに

1997年12月にグアムで被災した台風PAKAのことを思い出します。

 

 

アメリカ観測史上最大級の台風PAKAを経験したあの日

あの日は、グアムの学校の試験が終わり、翌日に友人の誕生日パーティを開こう!と

みんなで計画を立てているところでした。

 

台風が近づいていることは承知していましたが、

南国なので、しょっちゅう台風は苦し、

準備はいつも万端。

  • 飲料水の確保
  • 食料品の確保
  • ろうそく
  • ランタン
  • お風呂にたっぷりと水をためておく
  • 早めに洗濯やお風呂やは済ましておく  などなど

余談ですが、

グアムは何事も無くてもしょっちゅう停電していました。

 なのでホテルやショッピングモールをはじめマクドナルド、小さなレストランや家庭でもジェネレーター(発電機)があります。

 

停電だ!と大騒ぎすることもなく、日常の一部になっていました。

 

 

 

台風が来ることはわかっていたけど、脳みそはお気楽南国モードになっていたのでしょう。

友人二人がウチに来ていました。

 

 

台風が来ることはわかっていたので、

「ボチボチ、帰ったほうがいいよ」とは促していたのですが、 

いつものように無駄話をしている間に、どんどん時間は過ぎ、

なんだか、一瞬にして雲行きが怪しくなり始めました。

 

そして、案の定停電。

 

 

ウチにはジェネレーターは無かったのですが、カセットコンロはあったので

台風が過ぎ去るまで、ウチで鍋でも食べよう!と、

どこまでも南国のお気楽モードで鍋の用意をしてワイワイやってました。

 

食事が終わったころ、どんどん風が強くなってきてもうベランダの窓ガラスが

しなり始めました。そんな光景見たことない。。

 

これ、風圧で割れるんじゃない?

そんな状態。

 

すると今度はベランダの排水溝に飛んできた葉っぱが詰まり始め、

どんどん水が部屋に入ってきて、足首くらいまでつかりました。

真っ白なカーペットが敷き詰められていた部屋はぐじゅぐじゅになってしまいました。

はじめはバケツですくって捨てていたけど、もうそんなことでは間に合わない。

 

2階なのに水浸しになってしまいました。

 

台風の間の晴れ間で油断は禁物。それは台風の目

しばらくすると、雨風が弱まり、晴れ間が出てきたんです。

あんなに、酷い風が吹いていたのに。。。

 

このままウチにいたら帰れなくなる。そう思った友人たちはその晴れ間を利用して

帰宅することにしました。

猶予は30分ほど。

 

台風の目が抜けると再びまた激しい雨と風。

ただひたすら、通り過ぎてくれるのを待つしかありませんでした。

 

最大瞬間風速105mの恐怖。台風一過で見たものは

高層階に住んでいた友人から聞いた話ですが、

階下に見える駐車場に停めてあった車が3台、

風にあおられて、木の葉のようにくるくる回っていたそうです。

 

グアム全島停電。

海沿いの有名ホテルの窓もたくさん割れていました。

 

電柱やヤシの木がそこら中に倒れ

屋根が吹き飛んだ家があり、大惨事となりました。

 

12月だから冬だとはいえ、南国。

クーラーもつかないし、電気もつかない。

 

普段の停電は、電線の不具合なのか原因がよくわからなかったけど

この時は、もう、電柱がことごとく倒れ、電線がちぎれてしまってる。

復旧には何日かかるんだろう。。と正直ビビりました。

 

私が住んでたところは、タモンというホテルがたくさんある地区で

DFSのすぐ近く。中心街ということもあって、断水は無かったのが助かりました。

 

息子の部屋に行き場を失った蟻の大群襲来

停電のため夜は真っ暗でした。

当時4歳だった息子の部屋には小さなランタンを置いていました。

 

部屋で遊んでいた息子の様子を見ると、なにか異様な雰囲気が。。

何か黒いものがいっぱい落ちている?

 

よーく見ると、窓から続々と侵入してくる巨大蟻の大群でした。

大雨で行き場を失った蟻が裏のジャングルから逃げてきたのでした。

 

遊びに夢中なのと、部屋が暗いので息子は全く気付いてなかったみたいでした。

私は悲鳴を上げて息子を抱き上げて別の部屋に移動させました。

幸いにも、噛まれたりしていなかったのでほっとしました。

 

早く蟻を退治しないと他の部屋までやってくる。

とりあえず、家のあった殺虫剤を床一面、そして、侵入口の窓の隙間に吹き付けました。

そして、部屋を密閉して考えました。

 

停電しているから掃除機は使えない。。。

 

床はカーペットで、大量の蟻の死骸をふき取るのは難しい。

もう、気持ち悪すぎて勘弁してよーって感じだったんだけど、

人間って、ピンとくるもんですね。

 

翌日、殺虫剤が乾いた頃、コロコロ(粘着テープのやつ)で、

カーペットの隙間に蟻の死骸が入らないように、根気よく、

何回も何回も引っ付けては捨てるを繰り返し、蟻退治に勝利しました!

 

カーペットを水で何度もふき取り、なんとか部屋を綺麗にすることができました。

息子のオモチャも全部洗いましたよ。

これが、この台風で一番きつかったかな。

 

 

 

台風一過から日本帰国までの2週間

この台風で島内の人たち全員が甚大な被害を受けました。

 

それでも、悩んでいても仕方がない。

焦ったってこの島は、何事もゆっくりなんです。

 

私たちは、夜な夜なロウソクをもって

ジェネレーターのある友人宅に集まり、

ビール飲んだり喋ったり意外と楽しんでいました。

 

変な話ですが、めちゃくちゃ楽しかったのを覚えています。

 

不謹慎? 

日本ではそう思われることでしょう。

でも、怖い顔をして過ごしていても、楽しく過ごしていても

電気が来るのは何週間もかかるんです。

 

政府の仕事が遅いんだから。

 

こんな被害があったのに、

「自分たちは自分たちで復興する!」と、粋がっていってたらしく、全然復旧が進みませんでした。

 

結局、アメリカの赤十字に頼る声明を出し、一瞬で電気が復旧しました。

はよせーよ!って。

 

停電の中過ごした2週間。

日本の親から電話が入り、

「そんなひどいところに居ないで、さっさと帰ってきなさい。

あなたが楽しくても○○ちゃん(孫)が可哀そう」

 

正直楽しくて帰国したくなかったのですが、親に心配ばかりかけられないし、

落ち着くまで日本に帰ることにしました。

 

コンチネンタルミクロネシア航空の計らい

帰国便はコンチネンタル航空を利用しました。

台風の被害があまりにも大きく、グアムは観光客を受け入れていなかったので

その便に乗っていたのは、グアム在住者ばかり。

多分20人もいなかったと思います。

 

機長から、

「災害に合われて、お疲れさまでした」的なアナウンスがあり、

 

全員が、ビジネスクラス席へと移動させてくれました。

 

広い座席にフットレスト、モニターもついていて息子も上機嫌。

 

「次から飛行機乗るとき、この席に座るー」と宣言していました。

いや、今回だけだって。(笑)

 

 

台風19号に備えつつ

台風19号が海側へ逸れて、どうか、被害がありませんように。

 

PAKAの時も、みんなが協力し合って励まし合って、なんとか乗り切りました。

 

不安な夜を過ごされる方々、特にお年寄りや小さなお子さんがいらっしゃる方は

遠慮せずに助けを求めてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

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